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 山梨中央自動車教習所

Web端末から予約ができる自動車教習所むけソリューション

 山梨中央自動車教習所(甲府市)は、甲府市内にある3大学に専用端末を設置し、学生が大学構内から予約できるサービスを開始した。専用端末といっても、実はWebブラウザが動くパソコンなのだが、この予約システムを含む教習所システム全体がdbMAGICで構築されている。開発にあたった株式会社ワイ・シー・シー(以下YCCと記す)に、このシステムの狙いについて話を聞いた。

 株式会社ワイ・シー・シー 概要

創 業・設 立: 1966年5月16日
本社所在地: 山梨県甲府市飯田3-1-2
TEL 055-224-5511(代)
資本金: 1億7,842万円
従業員: 156名
事業内容: システムインテグレーションサービス/情報の処理および提供/ ソフトウェアの設計および提供/システムの設計および提供/ 調査・研究・教育等専門サービス/情報機器等の販売/その他上記に付帯する事業
URL: http://www.ycc.co.jp/

 山梨県甲府市内の3大学に、専用端末を設置

ソリューション事業本部 
営業部  課長 宮沢昌彦 氏
ソリューション事業部
第2システム部 第3システム課
岡部次雄 氏

 少子化傾向による人口減少により、自動車教習所は激しい競争にさらされている。中でも甲府市は、人口が少ないことに加えて、自動車教習所の数が比較的多いこともあり、独自のサービスによる差別化が自動車教習所に求められている。

 山梨中央自動車教習所では、生徒の約5割が地元の大学生であることもあって、学生むけのサービスの充実が図られた。そこで考え出されたのが、教習所の予約サービスである。

 「主要なターゲット層である市内の学生が、大学のキャンパスから簡単に予約ができれば、他と差別化できるのではないか。」(山梨中央自動車教習所:武川常務談)

 というわけで、甲府市内にある3大学に専用端末が設置された。それらの端末と教習所のサーバーはISDN回線でダイアルアップ接続される構成になっている。

 この専用端末、実はタッチパネル方式のディスプレイがついたWindows搭載のパソコンであり、ブラウザで教習所内にあるサーバーにアクセスする。ただし、サーバーは一般公開されていなくて、大学および教習所の受付けにある専用端末からしかアクセスできないようになっている。

 この専用端末は、リライトカードが接続されている点に特徴がある。 このカードは、教習所の生徒ひとりひとりに発行される一種のIDカードであり、このカードを挿入すると、自動的に本人の認証が実行されるようになっている。また、端末の操作で確定した予約情報は、画面に表示されるだけでなく、このリライトカードにも印刷される。また、予約履歴情報だけでなく、配車の情報(どの教官で、どの車に乗ればいいか、など)もリライトカードに書き込まれるので、うっかり予約や配車を忘れても、このカードを見れば大丈夫なのだ。

 dbMAGIC V8により既存システムをWeb対応に拡張

 この専用端末(実際にはブラウザが動くパソコン)を使った予約システムを開発したYCCの岡部次雄氏(ソリューション事業部 第2システム部 第3システム課)は、dbMAGICによるシステム開発の経験が長い。V8のWeb対応について、次のように評価されている。

 「Webに対応したシステムを作りたいと思っていたところに、ちょうどいいタイミングでdbMAGIC V8が登場しました。これまでのdbMAGICでの開発の延長で無理なくWebを扱えるので、非常に生産性が高いです」


山梨中央自動車教習所

クリックすると拡大表示されます。
ブラウザ上のシステム画面

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ブラウザ上のシステム画面

 山梨中央自動車教習所の予約システムは、dbMAGICだけによる一般的なWeb・アプリケーションとは違って、リライトカードによるユーザー認証など、dbMAGIC以外の技術(リライトカードのデバイスドライバ)とdbMAGICをうまく組み合わせたソリューションを提供している点に特徴があるといえるだろう。予約システムの認証は、デバイスに挿入されたリライトカードを自動的に読み取り、その情報をサーバーに送信することで、自動的に実行される。

 このシステムの特徴は、端末の構成だけでなく、サーバー側の構成においても指摘できる。実は、Webで実現された予約システムは、バックエンドにある業務システムと連動しているのだ。この業務システム全体が、実はdbMAGICで構築されている。つまり、Web対応の予約システムは、システム構成上は、あくまで業務システムのインターフェイスのひとつにすぎないのだ。

 「業務システム全体がdbMAGICで構築されているので、データベースに対する排他制御がちゃんと実現されるか、一番気になったところです。もしdbMAGIC V8を使っていなかったら、この排他制御の扱いに、きっと苦労したでしょう」

 Web経由での予約エントリは、業務システムのクライアント端末からのエントリと同時並行的に発生する。もしWeb対応の予約システムと、業務システムに含まれる予約システムが、それぞれ別々に構成されていれば、リアルタイム性を損う恐れがある。しかし、dbMAGICであれば、Web経由の処理は、業務システムのデータベースに直接トランザクションとして処理されるため、そのようなギャップが存在しない、という。


 業務システムを支えるdbMAGICパッケージ製品


クリックすると拡大表示されます。
ブラウザ上のシステム画面

 山梨中央自動車教習所の業務システムは、株式会社 湯村システムリサーチ(YSR)が開発した『Safety 2000』というパッケージ製品がベースになっている。今回Web対応に拡張された予約システムの機能だけでなく、教務システム、入金システム、配車システムといった機能も提供する、トータルソリューションを実現するパッケージ製品である。

このパッケージ製品の開発者であり、岡部氏と共同で山梨中央自動車教習所の業務システムのカスタマイズに携わった藤巻馨氏(YSR代表取締役社長)は、自動車教習所向けシステムのエキスパートである。パッケージを開発した背景について、次のように語る。

 「自動車教習所という業種は、特異な業種です。一番大きな問題は、提出しなければならない書類(卒業証明書、検定の実施結果報告書、教習内容の報告月報など)の書式が、都道府県ごとにばらばらな点にあります。このため、都道府県ごとに異なる仕様にシステムを適合させる作業が必要になります」

 そこで藤巻氏はdbMAGICに注目した。

 「 通常のシステムだと、3ヵ月はかかってしまう修正作業も、dbMAGICなら数日で完了できてしまう。 dbMAGICで開発してしまえば、データベースの項目の追加・変更が、非常に簡単にできてしまいます。こうした仕様変更に柔軟に対応できるdbMAGICのメリットは、まさに自動車教習所のニーズに合致しているのです」

 自動車教習所は一種の公的機関でもあるため、公安委員会や警察に提出する書類が多岐にわたる。この『Safetyシリーズ』では、カラープリンタで出力した各種の書類がそのまま公安委員会に提出できるようになっている。

 このように、自動車教習所という独特の業界に固有の事情にあったシステムを開発できるのは、「まさにdbMAGICのおかげだ」と藤巻氏は最後に強調された。

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