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Magic活用事例

 
 鈴木出版株式会社


dbMAGICの使いやすさとAS/400の信頼性を基幹システムに求めたとき、その答えがMagic/400だった。

 児童書出版の鈴木出版株式会社(東京都文京区)は、アプリケーション開発プラットフォームとしてIBMAS/400用のdbMAGIC製品であるMagic/400を導入し、AS/400でそれまで運用してきたIBMの業務パッケージD-PACKによる基幹システムをMagic/400による新システムへ全面移行した。約3ヶ月にわたる開発作業を独力で完了させたシステム開発室、課長の神林氏に、Magic/400を基幹システムのプラットフォームに採用した理由を聞いてみた。

 鈴木出版株式会社 会社概要

創 業・設 立: 昭和29年1月29日
本 社: 東京都文京区本駒込6-4-21
資本金: 6,600万円
従業員: 80名
事業内容: 幼児教育その他の図書出版
ならびに付帯する事業。

システム開発室課長 神林 茂氏

 実はCOBOLもRPGもできないのです。

 鈴木出版の基幹システムは、受発注管理、売上げ管理、在庫管理で構成されている。従業員数80名という、比較的小規模な会社の基幹システムとはいえ、それを独力で開発した神林氏は、さぞや情報システムの達人なのでは、と思ったら、意外な発言が飛び出した。

 「実はCOBOLやRPGで基幹システムを開発できるだけのスキルがないのです。そのため、外部に開発を委託したり、パッケージ製品をそのまま導入したりして、AS/400の基幹システムを運用してきました。」

 今日、情報システム担当者に求められるスキルとして、COBOLプログラミングは絶対必須というわけではない。外注によるシステム開発やパッケージ製品の導入といったアプローチの方が、なにがなんでも自社開発にこだわるよりも、コストパフォーマンスに優れるケースが多いだろう。ただし、自社開発の必要性をまったく感じていなかったわけではない。実際の業務と既存システムの間のズレに、常に悩まされているという。

 「出版社という業種の特殊性もあって、どうしてもパッケージ製品には、実際の業務に合っていない部分が少なくありません。また、外部に開発を委託していると、臨機応変にシステムを修正することができません。」

 業務の実態に即したシステムを、臨機応変に自社開発したい。しかし、COBOLやRPGで開発できるだけのスキルはない。そんな神林氏が密かに注目していた開発ツール、それがdbMAGICだった。

 dbMAGICの高い生産性

 AS/400での基幹システムとは別に、原稿料や通信販売の管理のためにdbMAGICで自社開発されたシステムがあり、スタンドアロンのPCで稼動している。1992年にdbMAGICバージョン4.26を導入して以来、dbMAGICの能力を高く評価していた、という。

 「dbMAGICは、わずか13種類のコマンドしか使わないにも関わらず、コマンドとパラメータをテーブルに入力するだけで、COBOLやRPGと同等な処理を定義できます。COBOLのように、ソースプログラムを記述して、コンパイルとリンクをする必要もない。目を皿のようにして、ソースコード読み込む必要がない。dbMAGICの基本だけ覚えれば、誰がみても、どう動いているか、理解できる。見るべきところを見ればよく、シンプルでわかりやすい。業務の実態に合わせて、臨機応変に修正を加えることができる。業務の内容にあわせて、こう動いてほしいという処理が、ピタッと記述できる。使いやすく、生産性の高い開発プラットフォームです。」

 基幹システムの2000年問題への対応を準備する過程で、神林氏は、基幹システムのリプレースそのものを検討するに至った。そして、AS/400をWindowsNTサーバーへリプレースして、dbMAGICで基幹システムを再構築する案も浮上した。しかし、AS/400が信頼性と安定性に優れていることは、長年運用してきた経験から、すでに確信していたし、NTサーバーの運用には、不安がないわけではない。AS/400の信頼性を採るべきか、dbMAGICの使いやすさを採るべきか、この二者択一に悩んだ時期もあった、という。そこにグッドタイミングで登場したのが、Magic/400だった。

 3ヶ月で移行できた理由

 Magic/400の登場で、もはやAS/400とdbMAGICのどちらかを選ぶ必要はなくなった。2000年問題への対応を含めて、Magic/400で既存の基幹システムを置き換えるという戦略が採用されたのだ。比較的小規模のシステムとはいえ、基幹システムの置き換えが、3ヶ月で完了した事実には、驚かされる。しかも、新システムへの切り替えは、並行稼動の期間を設けることなしに実行された、というから尚更だ。

 「はじめは、やはり勉強しないと使えないかな、と覚悟していたのですが、すぐに使えました。新システムへの移行は、システムの全面的な刷新ではなく、それまでDB2で管理していたデータベースの構成を、そのまま引き継ぐかたちで実行しました。Magic/400はDB2という既存のデータ資産を、コンバージョンによって取り込めるので、データの移行作業は、実に簡単に完了できたのです。その上で、既存システムで実現していた機能とまったく同等な機能を、Magic/400で再現しました。もちろん、パッケージ製品の制約に合わせて、これまで我慢して使っていた処理が、自前で作り込めるようになりました。これまで時間がかかっていた、データ入力の誤りへの対応も、すぐに手が打てるようになりました。これこそ、長年待ち望んでいた開発プラットフォームだと実感しています」

 このようなMagic/400の生産性の高さを活用して、既存システムの置き換えに止まらず、より高度な基幹システムへの成長が構想されている。具体的には、従来PCベースで運用していた原稿料管理システムは、新たに売掛け金/買掛け金の管理と連携させて、原価管理システムとしてMagic/400に統合する計画だ。

 MAGIC/400~dbMAGICVersion8への期待

 MAGIC/400での新システムと従来のシステムを比較して、何か悪くなった点はないだろうか、と意地悪な質問をしてみた。

 「従来のパッケージ製品は、GUIではなく、キャラクタベースのインタフェースだったので、以前と比較すると、処理のスピードが落ちてしまいました。しかし、予想していたほどの性能低下ではありません。 いまのところは、単純なクライアント・サーバー型の2階層で構成しているわけですが、これを3階層システムに変更すれば、大幅に改善されるでしょう。その点で、アプリケーション・サーバーに進化したdbMAGIC Version8には、大きな期待を寄せています。」


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システム構成図

 鈴木出版は、まだインターネットへ接続されていないし、ホームページも立ち上がっていない。とはいえ、激変する出版流通の波と無縁なわけではない。今後のシステムの課題として、インターネットによるオンライン販売への展開も、当然のことながら、射程に入っている。

 「Webサーバーを含めて、インターネットの機能をすべてAS/400でやるかどうかは、現在検討しているところです。セキュリティの問題を考えると、やはり基幹システムとWebシステムとは、分けて考えた方がいいかな、と思います。しかし、開発プラットフォームとしてのdbMAGICを無視してWebシステムを実現することは、ありえないでしょう。仮にAS/400以外のシステムプラットフォームを選択したとしても、dbMAGICはマルチプラットフォームに対応しているので、何の心配もしていません。」

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