株式会社セキュリティ情報研究所は、1987年、代表取締役社長である鶴野雅裕氏の「システム開発」「パッケージ開発」そして「人材教育」という3つのコンセプトのもとに設立された。80名を超える社員・準社員を抱え、システムの生成・調査分析・設計、プログラム開発及び導入、セキュリティ技術の研究開発ならびにコンサルティングなど、幅広い範囲で活躍されている。今回ご紹介するシステムのほかにも、「年金の達人」「産廃の達人」「経理の達人」「厚年くん」など、ユニークなシステムの開発・販売を多数手掛けている。
同社では、これまでクライアント・サーバ版として開発・販売していた営業支援・顧客管理ソフトウェア・パッケージをWeb環境で使用したいとの顧客ニーズに応え、今回Web化に取り組むことを決めた。その実施にあたっては、Magic
eDeveloper V9を採用した。「オンラインプログラムと同じユーザインタフェースを踏襲したWeb化を短期間で実現できたのは、Magic
eDeveloper V9のブラウザクライアント機能ならでは」と語るのは同社の鶴野社長。豊富な開発経験をもつ同社の眼鏡にかなったのは、オンライン型Webアプリケーション開発ツールMagic
eDeveloper V9である。
Web化の要件は「オンラインと同じユーザインタフェース」
システム開発、パッケージ開発、および教育の3つを柱にソフトウェアの開発・販売を行っている株式会社セキュリティ情報研究所は、その事業の1つとして、SFA(Sales
Force Automation)を中心とした顧客管理システム"PDRS(PersonalData
Relationship System)"の開発・販売を行っている。同社はパッケージ開発に、以前よりその生産性の高さからdbMagicを採用していた。誕生から約20年を経過したPDRSであるが、これは当初、他社により他製品によって開発されたシステムであった。しかし、データの増加に伴いスピードが大幅に落ちる、カスタマイズに予想以上のコストが掛かるという問題に直面していた。そこで、相談を持ち掛けられたセキュリティ情報研究所は、このシステム開発を引継ぎ、dbMagic
V8を用いることによってこれらの問題を解決。2001年4月から販売しているこのシステムはクライアント・サーバ版だが、Web環境で使用したいとの顧客ニーズに応えるために、他社には真似のできないWeb開発技術「ブラウザクライアント機能」を用いてのWeb化に取り組むことを決めた。まず、Web化するにあたり、従来のオンラインアプリケーションと同様のユーザインタフェースであることを目標とした。これは「利用者がクライアント・サーバ環境か、Web環境かを意識せずに、まったく同様に操作できることが狙い」(代表取締役社長鶴野雅裕氏)であった。そこで、ブラウザ上でのインタラクティブな操作を可能にするWebアプリケーション開発ツールであるMagic
eDeveloper V9を採用したのである。
ブラウザクライアント機能でインタラクティブなやりとりを実現
HTMLページにJavaアプレットを直接埋め込み、クライアント側とのやり取りを処理するMagic
eDeveloper V9のブラウザクライアント機能が、同社のW e b 化要件を満たした。Magic
eDeveloper V9では、項目レベルの検証、イベントのトラップや実行、フィールド内のデータの自動更新、インタフェース要素の外観の自動変更、データビューの直接更新など、クライアント側の機能を定義する仕組みが統合されているため、柔軟なユーザインタフェースが可能になる。「オンラインアプリケーションと同等の機能をWe
bアプリケーションでも実現できるのは、Magic eDeveloper V9しかない。もし、Javaで開発したら、10倍の工数をかけても同じようにはできなかっただろう」と数多くのシステム開発を手がけている鶴野社長も語っている。「オンラインプログラムを通常のWeb上で実行するということは、かなり驚異的なことと言える。ブラウザクライアント機能はそれを遜色無く実現させるものである」(鶴野社長)。この指摘どおり、それがブラウザクライアント機能開発のコンセプトにもなっている。今回Web化されたPDRSがそれを証明しているといってもいいだろう。
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システム構成図 |
ブラウザクライアントの開発ノウハウを身に付け、開発工数を大幅に削減
セキュリティ情報研究所では、開発に着手する前に他社製品の検討も行ったが、開発の合理性という観点から最終的にMagic
eDeveloperV9を選択した。「他社製品を用いて開発した場合、顧客のユーザインターフェースは今回完成したものとはまったく異なっていただろう。ブラウザクライアントを用いることで断然より良いものができあがったし、開発工数もはるかに少なかった」と鶴野社長は語る。だが、開発途上ではすべてが順調に進んだわけではない。新しいコンセプトを備えた新機能であるがゆえに、イスラエルにあるマジックソフトウェア本社の開発チームと幾度もやり取りをし、仕様変更を行いながら開発した時期もあった。「ブラウザクライアントを理解しないで開発に着手するのは危険である。ノウハウを身に付けていれば開発工数ははるかに少なくて済むはずだ。そのためにも積極的に技術セミナーなどを活用すべきだろう」(鶴野社長)。Webアプリケーションとして進化した顧客管理システムPDRSは、インターネットに接続できさえすればいつでもどこからでもアクセスでき、情報を武器に顧客を「個」として捉えた攻めの営業活動を可能にする。これからもPDRSは営業支援・顧客管理ツールとして、その真価を発揮することが期待される。
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