| Javaベースの基幹システムをdbMAGICで拡張
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学務部
職業指導室 主任
郷司直樹 (ごうじ なおき) 氏 |
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総務部
事務システム課
南 宏幸 氏 |
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総務部
事務システム課 主事
神田武誌 氏 |
最近の大学のインターネット環境の充実には、目を見張るものがある。キャンパス内でのインターネット利用はもちろん、学生が自宅からダイアルアップ接続して、メールを送受信したり、学内の情報を閲覧することができる大学も少なくない。名古屋市にある南山大学は、このような先進的なインターネット環境をもつ大学のひとつだ。
大学の学生課では、在校生や卒業生の個人データを扱っている。会社に社員データベースがあるように、大学には学生データベースがあるわけだ。そのデータベースには、学生の名前や住所など、基本データの他に、履修している科目の情報、それらの科目の成績など、さまざまな情報が蓄積されている。
南山大学では、学生データベースを扱う学籍管理システムをJavaで開発している。Webによるアクセスを実現するためのシステムで、データベースにはOracleが使われている。学生がWebで履修科目を登録できるシステムになっており、今年度から本格稼動する予定である。
このJavaベースのシステムは、大学事務の基幹となるシステムなのだが、先進的なアプローチだけに、開発にあたった業者にとっても、システム構築の前例が少ない。そのため、予定した開発スケジュールよりも、どうしても納期が遅れてしまっているらしい。また、この基幹システムがサポートしていない業務も多い。それでは、基幹システムとは別に、大学側で独自にアプリケーションを開発できないだろうか、ということになり、dbMAGICが採用された。
「dbMAGICを使いはじめて、もう10年以上になります。職業指導室で使うシステムはもちろん、講座の時間割編成や保健室で扱うシステムも、dbMAGICで開発してきました。今回、Javaベースのシステムとは別に、業者に依頼せずに自前でWebシステムを開発したいと考えていたところに、dbMAGIC
Version 8がリリースされました。Webへの展開が簡単になり、またOracleとの連動もできるので、これを使って開発することにしました」(郷司氏)
セキュリティ対策をdbMAGICで作り込む
インターネット環境が充実すればするほど、解決すべき課題も出てくる。セキュリティの確保は、とりわけ重要だ。大学という環境は、不特定多数の利用者がアクセスできる環境であるだけに、ともすれば、セキュリティ上の穴ができてしまいやすい傾向もある。
このため、Webによる情報提供には、2種類のアプローチが使い分けられている。 ひとつは、Oracleで運用されている基幹系の学籍データベースにdbMAGICからアクセスして、これをWebで動的に出力するアプローチ。学生課の他、教務課、職業指導室、保健室の職員が、学生の学籍情報にWebから検索できるシステムは、このアプローチで開発された。
もうひとつのアプローチは、dbMAGICのレポート機能を使って、スタティックなHTMLを出力するアプローチ。休講や補講などの情報、教室変更の情報などは、外部公開してあるので、学生は学内からだけでなく、自宅からでも確認できる。ただし、セキュリティの問題があるので、直接データベースにつなげないですむ。
後者のアプローチであれば、データベースは直接からまないし、誰が見ても構わない内容なので、セキュリティの問題は、ある程度回避できる。しかし、前者のアプローチでは、データベースがからむ上、扱う内容も、学生のプライバシーそのものであるため、その扱いには、厳重なセキュリティ対策が施されなければならない。
「大学という環境は、誰でも自由に出入りできるだけに、勝手に学生のプライバシーを見られないように、セキュリティ対策には、神経をとがらせています。職員だけしか学籍システムにアクセスできないといっても、たとえば、学籍情報を検索したまま、それを放置していれば、誰でも操作できてしまい、とんでもないことになってしまう」(郷司氏)
クリックすると拡大表示されます。
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| ブラウザ上のシステム画面
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そのような不正なアクセスや情報漏れを防ぐため、 SSLやファイアウォールを使って、ネットワークのセキュリティを確保するのはもちろんだが、それ以外に、dbMAGICのシステム自体にも、独自の工夫が施されている。
「困ったことに、職員が学生の情報を検索したまま、立ち去ってしまうこともあります。そのため、一定時間以上システムが放置されたら、自動的にアクセス権限を打ち切るように、dbMAGICのプログラムを組んでいます。
ログイン時の認証によって、職員しかアクセスできないようにしているといっても、パスワードをしらみつぶしに入れられたら、破られないともかぎらない。そこで、特定の端末からしかアクセスできないように、ログインしてきたユーザーがどの端末を使っているのかも監視しています。許可された端末以外からのアクセスがあった場合には、不正侵入ファイルに記録しています。パスワードの入力ミスも記録しています」(郷司氏)
ユーザーサイドでの開発を促進するdbMAGIC
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| ブラウザ上のシステム画面
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この学籍情報検索システムの開発にあたった総務部事務システム課の南宏幸氏は、システム開発の仕事の経験が2年、神田武誌氏が3年で、経験不足による苦労が多かったそうだ。そのため、まずdbMAGICの勉強をしながら、さらにWebの勉強もする必要があった。
「最初にdbMAGICでマスターしたのは、バッチやオンラインで使うアプリケーションだったので、Webに対応するアプリケーションでは勝手が違うので、苦労しました。」(南氏)
とはいえ、1999年の9月から、開発をはじめ、2000年の1月末には、現在のシステムがほぼ完成している。南氏は、Accessは使ったことがあるが、COBOLやBasicも知らないし、システム開発も今回がはじめてだったという。それで1年くらいdbMAGICを経験した後、Webの勉強をしながらの開発だったのだ。それにも関わらず、また前に述べたようなセキュリティ機能まで実現できたのだから、短期間で開発された画期的なシステムといえるだろう。
今回紹介した学籍情報検索システムに代表されるように、基幹システムのデータベースを、上手に提供していくための開発ツールとして、dbMAGICは今後ますます活用されていきそうだ。学籍情報検索システムの他に、大学の時間割編成の入力システム、指導教員の管理システム、研修生の学籍管理システムなど、基幹系からもれたシステムの開発にdbMAGICが使われている。今後は、集中講義の情報を扱うシステム、学生の進路情報システムなども、dbMAGICによって開発される計画だ。
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