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 三菱商事ケミカル株式会社

三菱商事ケミカルのWebソリューション
dbMAGIC V8.2のゲートウェイ機能を活用して、AS/400のDB/2と連携

 三菱商事ケミカルは、基幹系システムAS/400のデータベースに対応して、dbMAGIC V8.2のゲートウェイ機能を活用した「運送会社システム」を導入した。三菱商事ケミカルからの輸送依頼により化学品を配送する運送会社は、ブラウザからの操作だけで、リアルタイムな処理ができるようになった。 dbMAGIC によるWebシステムを導入したことで、業務がどのように改善されたのか、三菱商事ケミカル(以下MSCと記す)と、今回開発を担当した日本ソフト・デザイン株式会社(以下NSDと記す)に話を聞いた。

 三菱商事ケミカル株式会社 会社概要

創 業・設 立: 1987年7月
所在地: 東京都中央区日本橋本町2-6-3 小津ビル
TEL 03‐5695‐9440
資本金: 3億円
従業員: 60名
事業内容: 化学製品の販売及び貿易

 「運送会社システム」と化学品の配送依頼の業務フロー

 MSCは、三菱商事が100%出資しているケミカル専門の商社である。溶剤、化成品、樹脂、顔料、難燃剤、無機化学品など、幅広い化学品を販売している。顧客から化学品の注文が入ると、MSCは運送会社に輸送依頼情報を送る。

  運送会社は定形フォームで引取書を出力し、指定された出荷場所から化学品の引取を行ない顧客に送り届ける。このとき確定された出荷数量情報をMSCに送る。

  図1のように、MSCから運送会社に「輸送依頼」の情報を送り、これを受けた運送会社からMSCに対して「出荷確定」の情報が送られる。この情報のやりとりが、現在dbMAGICによって構築され

た「運送会社システム」で稼動している。

図1
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図1

実はこの「運送会社システム」、dbMAGICが導入される以前は、MSCと運送会社との間は、公衆回線で随時接続し、データ転送を行うシステムで運用されていた(図2-A)。

  MSCでは基幹システムのAS/400から輸送依頼データを抽出しPCサーバーにダウンロードする。運送会社は、MSCからの電話連絡により回線を接続し、専用に開発された通信端末ソフトを使い、PCサーバーから輸送依頼データを受信する。また、運送会社では出荷確定データの入力後、回線を接続しPCサーバーに出荷確定データを送信しMSCへ電話連絡を行う。MSCでは、受信した出荷確定データをAS/400にアップロードし、受注データに対して更新処理を実行する。

 この一連の処理において、輸送依頼データ・出荷確定データをMSCと運送会社のそれぞれが持つため、システム全体として見た場合、データが二重化されていることになっており、また、取引のある運送会社が数社にわたるために、各社ごとのデータが分散した状況であった。

 

 旧システムの問題点をWebソリューションで解決

 旧システムは、いくつかの問題点を抱えていた。

●運送会社に対するメンテナンスやサポート

運送会社ごとに転送データや通信端末ソフトがあるため、運用ミスやトラブルが発生するたびにメンテナンスやサポートを行う必要があった。

転送データの確認や通信端末ソフトの修正なども含め、運送会社各社に対して細かく指示をする必要があり、多くの時間が費やされてしまった。

●データ転送エラーによるデータの消失

AS/400とPCサーバー間や、PCサーバーと運送会社間でのデータがうまく転送できなかったり、運送会社側のデータ受信時にメモリー容量がオーバーした場合、データの消失が発生していた。

●データ送受信を確認するための電話によるやりとり

運送会社にデータを受信してもらうため「データを受信してください」とデータ送信のたびに電話連絡が行なわれていたので事務作業が煩雑になっていた。

そこで新しいソリューションとしてWebベースのシステムへの移行が検討された。

管理本部 管理部 課長
萩本 勝紀 氏

 従来の通信端末ソフトのかわりにWebベースのシステムを使えば、運送会社へのデータ送受信やデータの確認もなく、ソフトの管理、修正もサーバー側で行えるため、これに費やされてきた労力や時間、コストが削減できる。

何よりも、サーバー側でデータの一元管理ができる点でも非常にメリットが大きい。サーバー側のプログラムに機能追加するだけで、システム全体の機能が拡張されるメリットもある。また、照会機能を追加したり入力操作をシンプルにすることにより、運送会社側の業務ロスを減少させることができる。

 Webブラウザとプリンタだけあれば業務ができるシステムにすれば、提携先の運送会社を拡張することも容易になる。

「旧システムには照会画面などがなく、一件づつデータを呼び出すか、プリントアウトで確認するしかなかったのですが、新システムでは、マウスクリックだけで確認できる照会画面があり、データの抽出や並び替えも簡単にできますので、運送会社との間でトラブルが発生したときでも同じひとつのデータベース上で互いに確認でき、原因追及や対応も容易になった。システムの拡張や変更にも柔軟に対応でき、ランニングコストも削減することができました。」
(MSC 河本氏/萩本氏)

営業第一本部 溶剤第二部、(兼)営業管理課 課長
河本 史郎 氏

 V8.2のゲートウェイ機能で、AS/400と連動

 しかし、単純にWebサーバーを立ち上げるだけでは、運送会社システムは実現できない。基幹システムであるAS/400の受注データに対して、参照と更新ができなければならない。 

図2
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図2

このようなニーズを満たすソリューションとしてdbMAGICが採用されたのである。

  新システムの構成は次のようになっている(図2-B)。NTサーバー上でWebサーバーとMAGICサーバーを立ち上げ、そのバックエンドにある基幹系のAS/400とゲートウェイ機能を使って連動処理させるシステムになっている。

 運送会社システムの開発を担当したNSDは、AS/400を最大限活用した上で、dbMAGICを融合させるというプロセスで開発を行った。具体的には、受注ファイルからのデータ抽出や更新などの負荷のかかる処理はAS/400で行なう。そして、AS/400ゲートウェイでdbMAGICと連動させ、受注データに対する参照と更新をリアルタイムに行っている。

  V7.1でシステム開発していたときには、AS/400ゲートウェイによるAS/400とのネットワーク確立が困難であったため、独自の方法を採用していた。しかし、V8.2ではAS/400ゲートウェイ機能が改善されたため、AS/400とサーバー間の通信も安定的で高性能に行えるようになった。

 今回のシステムは、dbMAGICの幅広い可能性を見せてくれる内容になっている。

 例えば、入出荷入力、数量状況照会、確定指示では最新データの確認やチェックが行えたり、誤入力を防止するための入力制御機能やガイドラインがある。 また、各運送会社の状況把握やメンテナンス管理用のバックオフィス機能も備えている。 帳票においても、プリントアウトのイメージ表示(運賃明細書、取引書、トラック配車依頼書)やダウンロードなしでダイレクトに印刷が行える印刷制御機能がある。 また、専用フォームにもダイレクト印刷ができる。

「Webシステムが簡単に構築できるので、開発にかかる日数も短縮できました。その分、ユーザーのニーズを組込むことに多くの時間をあてられたのです。」
(NSD 佐藤氏)

多くの工夫が施されているため、ユーザーにとっても扱いやすいと大好評だ。

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