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ユーザー訪問
三菱電機ロジスティクス株式会社


 単純作業に見えて実は高度に専門的なノウハウを必要とするのが、オフィスや住宅の引越業務。しかも、需要は移動の春に集中し、専門の現業担当者もてんてこ舞いです。そこで、三菱グループなど法人需要を中心に引越業務も手がける総合物流会社の大手・三菱電機ロジスティクス株式会社(本社・東京都渋谷区、佐藤國彦社長)では、日本システム開発株式会社(本社・徳島県徳島市、金岡秀司社長)がdbMAGICを使って構築した営業支援システム「戦略営業情報システム・セールスソルジャー」をベースに、新たに「引越見積支援システム」を開発、戦力を大幅に強化しました。


専門的な引越業務のノウハウを
集積、全社的に共有化

dbMAGICで開発した引越見積支援システム
きめ細かく効率的なサービスの提供が可能に

骨董品やペット、盆栽の運送も
プロとアマの差が顕著にでる引越業務

 「現場のプロの引越作業員の高度なノウハウを集積して会社全体で共有し、セミプロや新人でもユーザーに満足していただける効率的な引越業務がすぐにできるよう支援してくれるシステムが、どうしても必要でした」――営業第二部広域事業企画グループの岩間隆史グループリーダーは、引越見積支援システム導入の動機をこう語って下さいました。


三菱電機ロジスティクス営業第二部
広域事業企画グループリーダー

岩間 隆史氏
 引越業務には様々な付帯作業が付きものです。例えば、エアコンの取り外しや設置など電気工事が必要なものもあれば、骨董品やペット、盆栽の運送など神経を使う作業もあり、こうした場面ではプロとアマの差が顕著に出ます。

 輸送・保管・配送といった個々の物流業務を情報システムとともにシステマティックに統合し、トータル物流サービスを提供する三菱電機ロジスティクス。体系的でキメの細かいサービスを提供するとともに、春季の専門要員不足を補うためにも、引越業務のシステム化は欠かせません。そこで、同社が注目したパッケージが、情報処理部門から紹介のあった日本システム開発の営業支援システム「セールスソルジャー」だったのです。営業実績の大幅なアップを支援することで定評のあるセールスソルジャーを前に、「これをカスタマイズすれば、当社のニーズにかなったシステムが出来るのではないか」(岩間グループリーダー)と直感、同社の開発陣と二人三脚で引越見積業務支援システムの開発に取り組むことを決定しました。

「AMiTY」をフィールドで活用
電子ペンで迅速な入力

 システムの概要は、(1)女性事務員がユーザーから引越の依頼を受け付ける引き合い入力(2)現業員が現場で下見を行いながら引越荷物の品目や必要な作業要員、サービスなどの情報を整理・入力する下見入力(3)下見で入力した情報をもとに、ユーザーとの調整も考慮しながら行う見積処理(4)受注処理と請求伝票の作成(5)引越作業の手配書作成(5)作業進ちょく情報の入力(6)勘定系システムと連携した請求処理―などから成ります。

 このうち、引き合い入力など営業部で行う業務については、三菱電機の「apricot」で作業を行い、下見などの引越作業を行う現場では真のモバイル・コンピューティングを実現した同じく三菱電機のペンコンピュータ「AMiTY」を使うことにしました。AMiTYにはArtPadよりも少し短い電子ペンが付属していますが、「電子ペンでの入力ということが、このシステムのキーポイントでしたね」と岩間グループリーダー長。

効果的なスパイラル開発
専門業務に精通する時間も確保


日本システム開発
システム技術部課長

斎藤 浩一氏


日本システム開発
システム技術部リーダー

妙見 敏生氏

 システム開発で最も苦労された点は、引越業務に必要な情報を如何にしてデータベース化するかということでした。そのためには、システム・エンジニアが引越業務を熟知する必要があり、システム開発と平行して、ユーザー業務を理解する時間を割かねばなりません。それを可能としたのが、スパイラル開発と呼ばれるシステム開発手法です。このスパイラル開発では「開発システムを現場に持ち込み、ユーザーのニーズの変化に対応して、柔軟にシステムを構築でき、プロトタイプ開発ができるdbMAGICは必要不可欠のツールです」(日本システム開発システム技術部・斎藤浩一課長)。


日本システム開発
システム技術部長

吉岡 徹氏


三菱電機ロジスティクス
営業第二部広域事業企画部主任

福田 尚弘氏

 福田尚弘主任も、「失礼ながら、日本システム開発さんも最初は引越業務の知識についてはゼロだったと思います。dbMAGICでプロトタイプ開発ができたおかげで、ミーティングを重ねるにつれてお互いに深い理解ができるようになりました」と振り返って下さいました。システム開発で現場をリードした日本システム開発・システム技術部の妙見敏生リーダーも、「ユーザーの業務に精通する時間を十分に取ることができました」とdbMAGICによるスパイラル開発のメリットを強調。今回のシステムでは、品目やサービスで総数300余りのアイテム情報をデータベース化し、キメの細かいサービスを効率的に提供できる仕組みにしています。

 三菱電機ロジスティクスと日本システム開発で共同開発した引越見積支援システムは、営業部で引き合い入力処理を行う第1段階から、引越の現場でAMiTYを武器に見積業務、作業進ちょく管理を行うフィールドテストの第2段階に入っています。今後、全国63カ所の事業拠点のうち40カ所へ順次、導入を計画しています。

 「戦略営業情報システム・セールスソルジャーのノウハウを駆使して構築した」(システム技術部・吉岡徹部長)という今回の引越見積支援システム。現場での大々的な活用で様々なユーザー情報がデータベースに蓄積されてくれば、それを基に「新たな付加価値を創造できる第3段階へも発展できるようになる」(岩間グループリーダー)ことでしょう。

Key word

戦略営業情報システム
「セールスソルジャー」

 dbMAGICにより日本システム開発株式会社(本社・徳島県徳島市庄町5丁目81-80 TEL 0886-32-6171、金岡秀司社長) が開発したパッケージソフト・戦略営業情報システム「セールスソルジャー」は、営業活動の効率化に着目したコンセプトの先見性と高い技術力が評価され、ユーザーより「導入後、売上アップにつながった」と好評を得ている。
 益々厳しさを増すソフトウエア業界。本物しか生き残れない時代に、高度な技術力を持つ日本システム開発は一流企業・自治体などから高い評価を得ている。生産性の向上が問われる業界で同社が8年前に選んだのがdbMAGICだ。これにより品質の向上と開発コストの低減という相反するテーマの両立に取り組んでいる。
PROFILE

三菱電機ロジスティクス株式会社
〒105-0022
東京都渋谷区笹塚2-1-6号
  笹塚センタービル2F
TEL 03-5352-2700


ロジスティクスの考えを応用
総合物流会社として発展

 1958年7月1日、三菱電機株式会社が製造・販売する製品の輸送を担当する子会社としてスタート。その後、輸送、保管、配送といった個々の物流業務を、情報システムを駆使して、トータル物流サービスとして提供する総合物流会社へと発展。98年4月1日から、ユーザーの経営戦略を実現するために、生産から販売に至る効率の良い「モノ」の流れ・「情報」の流れの仕組みを作り、提供する「ロジスティクス」の考えを前面に打ち出し、社名を「菱電運輸株式会社」から「三菱電機ロジスティクス株式会社」に変更しました。

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