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Magic活用事例


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久野金属工業株式会社


総部品点数が3万-5万点と言われる自動車。わが国の自動車業界を支える自動車部品業界では、多品種少量、多品種大量生産をいかに効率良くこなすかが、激しい競争に打ち勝つ最大の秘訣です。近年は、生産プロセスそのものの自動化とともに、物流システムの合理化、自動化が工場全体の生産性アップに不可欠になってきています。精密金属プレス加工を基盤技術に、生産のFA化では業界のリーダー役を果たしてきた久野金属工業株式会社(本社・愛知県名古屋市緑区、久野博淳代表取締役社長)では、今年1月から常滑市の久米南部工業団地に自動物流管理システムを備えた最新鋭のハイテクFA工場を稼働させ、増大する自動車メーカーの需要に大きく応えています。ワコムのdbMAGICは、この自動物流管理システムの構築と運営に大きな役割を果たしています。


自動物流管理システムで生産性を大幅にアップ。
開発ツールにdbMAGIC採用、迅速な開発と効率良い保守を実現

製品総アイテム数3千の多品種生産、
有機的生産体制不可欠

 久野金属工業が生産する製品アイテムの数は主なものだけでも約1000点に上り、全てを合わせると約3000点にも及びます。このため、同社では従来からプレス加工や溶接、組立、製品管理などすべてのプロセスをシステム化、自動化してきました。常滑工場ではそのうえで、より有機的な一貫生産体制を構築するため、総庫数約6000の大型立体自動倉庫を設置し、工場内での物流システムの合理化、自動化を実現しています。

 久野修代表取締役副社長によると、自動物流システムの目的は3つほどあります。第1は、溶接ロボットやプレスロボットを配置した現場から、簡単な操作で部品や材料、仕掛かり品、完成品など各種アイテムの搬入・搬出ができるようにすることです。第2は、自動倉庫に保管されているこれらのアイテムの情報を簡単に参照でき、生産、出荷の判断を迅速に下せるようになること。第3はこれに関連して、製品の生産に関する情報(材料や生産工程、生産ロボットなどに関する情報)を引き出せるようにすることです。

 常滑工場ではこれらの課題を低コストで実現するため、パソコンを使った統合LAN管理システムを構築しました。システムの規模はWindows NTサーバ5台にNetWareサーバ2台、そしてWindows 95クライアント41台というもので、ネットワークはTCP/IP接続をしています。LANシステムは大きく分けて、シーケンサー・ネットワークとデータベース・ネットワークの2つのネットワークからなります。

タッチパネルの簡単操作、
居ながらにして部品の搬送が可能

 制御部門を担当するシーケンサー・ネットワークではパソコンで、①各種のアイテムを保管する倉庫②倉庫からアイテムを搬出・搬入する自動搬送車、天井搬送車(通称「スカイラブ」)③搬送車にアイテムを出し入れするロボット|などを操作します。そしてこのシーケンサー・ネットワークにアイテムの入庫、出庫のデータを指示するとともに、アイテム全体の保管状況を管理するのがデータベース・ネットワークです。データベース・ネットワークではデータベース情報をタッチパネル上に表示させて、現場のオペレーターが簡単に各種アイテムの入庫、出庫を指示できるようになっています。

 現場端末にはタッチパネル上に現在生産中の品番が表示されていて、ワンタッチでその品番を選択できます。そして、その製品番号に関連したすべての入出庫アイテムもデータベースから選択し、搬送の指示を出すことができるのです。例えば、組み立て現場で部品が足りなくなった時には端末からその部品を選択し、出庫指示をすると、自動倉庫の中からその部品が検索されるとともにクレーンロボットが起動して部品を出庫し、自動搬送車に乗せます。

 新工場の2階では天井に敷設されたモノレール上をスカイラブが高速で各種アイテムを運び、1階でも自動搬送車(AGV)が大きく重いアイテムを搬送します。自動搬送機が軽快でしかも正確に各種アイテムを搬送する光景に、訪れる者は圧倒される思いです。

 統合LANシステムでは、アプリケーション・サーバにWindows NT(Ver4・0)を採用しています。システムを構築したマイクロリンク株式会社(本社・名古屋市中区)の久野尚博社長によると、「TCP/IPのメッセージング機能が優れているので、32bitマルチタスク、マルチスレッドを生かして各アプリケーション・サーバを協調させ、ネットワーク全体を1つのコンピューターとして機能させることができる」ためです。

dbMAGICで迅速にシステム開発、
「MAGIC ACCESS」でC言語とリンク

 そして、データベース・ネットワークの構築ツールとしてマイクロリンクが採用したのがほかならぬdbMAGICです。「迅速にシステム開発ができるRADツールとして定評がありますし、ファイル構造の変更などにも柔軟に対応できる保守性の良さも買いました」(久野社長)。もっとも、C/C++言語で開発したシーケンサー・ネットワークとdbMAGICで開発したデータベース・ネットワークをリンクさせるのは、必ずしも容易ではありません。

 それを可能にしたのが、マイクロリンクが開発したdbMAGICとC言語をリンクさせるC言語ライブラリ「MAGIC ACCESS」です。システム全体の本数はdbMAGICで約500本、C/C++で約150本と大規模なものですが、「MAGIC ACCESSを使ったことで、他のツールを使うのと比較にならないほど短期間で効率良く開発できました」と久野マイクロリンク社長。

 久野金属工業の久野修副社長は自動物流管理システムのメリットに関して、「導入当初はトラブルの切り分けさえ大変でしたが、現在は目標の水準までこぎ着けたかなという感じです。物流の状況もひと目で分かるようになりましたし、今期は常滑工場の稼働で社全体の生産能力が大幅にアップしたこともあって、仕事の受注量が前期に比べて約30%増えています」と説明。今後はさらに、「自動物流管理システムと生産管理システムを統合させて、工場の生産性を一層高めていく計画です」(同)と抱負を語って下さいました。dbMAGIC活躍の舞台も一段と広がりそうです。

PROFILE

久野金属工業株式会社
〒458 愛知県名古屋市緑区野末町201
TEL 052-624-1411


FA化で業界をリード、人財の育成にも注力

 1947年1月、久野忠吉元会長が久野製作所を創設し創業。1950年に久野金属工業株式会社を設立し、プレス金型の設計・製作およびプレス加工、組立を開始しました。
 1975年、本社社屋・工場を改築・増設したのをきっかけに業界に先駆けてFA化を促進、人材の育成にも全社を挙げて取り組んでいます。
 今年1月に、働く者の快適性を追求した照明、空調設備も備えた業界屈指の常滑工場を設立。新工場の設立というターニングポイントに際して、高い評価を得ている精密金属プレス加工を基盤に他業種へと活躍の領域を広げる計画も推進中です。

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