Magic Software Logo
企業情報 製品情報 サービス 教育 ユーザ事例 パートナー ユーザ登録

Magic活用事例

  • インダストリー別
  • 五十音順
  • パッケージソフトの導入事例
    パッケージソフト.com
 
 株式会社北海鉄工所

北海グループ全体の基幹データベースをdbMAGIC V.7で共有化

 「鏡板」のトップメーカー、北海鉄工所は、大型汎用機からAS/400へのリプレースにともない、基幹システムをdbMAGICで再構築した。AS/400のデータベース(DB2)をWindowsNT上のdbMAGICサーバーからアクセスする構成になっている。dbMAGIC導入の背景とその成果について話を聞いた。

 株式会社北海鉄工所

会社概観 創 業・設 立: 1946年4月
本社所在地: 大阪府岸和田市臨海町20-18
TEL 0724-38-1221(代)
資本金: 2億8,600万円
従業員: 134名
事業内容: 鏡板及び関連製品の製造

 鏡板の多様なニーズに各種の工法で対応

オブジェ

関西国際空港に近いロケーションにあり、大阪湾を臨む岸和田市。大阪鉄工団地を形成する臨海工業地帯にある北海鉄工所は、「鏡板」のトップメーカーだ。

  一般にはあまり馴染みがない鏡板だが、タンクローリー車や食品機器関係のタンク、発電所の蒸気発生器や大型水槽、生活に身近なところでは、たとえばガソリンスタンドの地下タンクなど、鏡板はタンクの主要部品として使われている。椀状になった鏡板の用途は広く、チタン合金で加工した鏡板がロケットの先端部分で利用されている例もあるらしい。 このように、多様な用途に使われている鏡板だが、その内径や板厚によって工法が違ってくる。内径が20cm~3.2m、板厚が2.8cmまでの鏡板は、冷間プレス工法による量産に対応できるが、極厚の鏡板や特定の材質については、熱間プレス加工が使われる。

 鏡板にはJIS標準規格があるものの、JIS規格外のフリーサイズの鏡板に対する需要も多い。そのため、規格外の中間サイズや、径の大きい鏡板には、スピニング工法が使われる。径が巨大な鏡板や形状が特殊な鏡板になると、いったん各部材をプレス工法で加工した後、それらを組み立てて溶接することになる(分割工法)。

 この他に、金型を使わず、液圧を利用するバルジ工法もある。加工の際に鏡板の表面に傷がつかないため、食品・飲料・製薬などの分野、あるいは外観が重視される鏡板に使われる。

 北海鉄工所が、材料の受け入れから出荷までの製作工程を行なうのに対して、ステンレス鋼などの前処理加工については、関西ステンレスセンター、特殊な鏡板やモニュメントの製作については、北海製作所がある。国内だけでなく、中国にも生産拠点がある。また、販売については、ホッカイ(大阪)を中心に、北海関東、北海中部、ホッカイ近畿、北海西部など、全国に独立した販売拠点が設置されている。香港とシンガポールにも販売拠点があり、海外からのニーズにも対応している。これらの技術・製造部門と販売部門を担当する各社が、北海グループを形成している。  

 グループ全体のデータベースをAS/400に集約

川口和彦氏
開発部システムグループ
専門主任 川口和彦氏

 北海鉄工所は、北海グループにおける技術・製造部門の中心であるだけでなく、情報システムの中心でもある。現在では、グループ全体の情報基盤ともいえるデータベースが、IBMのAS/400で稼動しているが、それ以前は、NECの汎用機7300とオフコン7200が稼動していた。

 7300で稼動していたシステムには、見積り、受注・発注処理、外注業者への検収、工程の進捗管理のためのデータ入力、在庫管理、財務管理などがあり、また7200で稼動していたシステムには、販売管理(納品書・請求書の発行、入金処理)、顧客管理、予審管理、などがあった。

 7300には北海鉄工所だけでなく、北海製作所と関西ステンレスセンターのためのシステムが、また7200にはホッカイなどグループの販売部門のためのシステムが、それぞれ動いていた。つまり、グループ会社ごとに別々のシステムが動いていたのである。

  これらの基幹系システムが、まるごとAS/400に移行したかたちだ。

  AS/400へのリプレースの背景には、もちろんダウンサイジングへの要求があったわけだが、それまで汎用機とオフコンで動いていたシステムが、単純にAS/400に移植されたわけではない。

「それまでは、グループ各社のシステムごとにデータベースが構築されていたので、それぞれのデータベースの間に互換性がありませんでした。AS/400を導入した背景には、データベースをひとつのホストにまとめて、データを共有しよう、という目的がありました」(開発部システムグループ 専門主任 川口和彦氏)

冒頭で述べたように、鏡板の仕様とそれを作るための工法とは、密接に関連している。

「営業にとっては、鏡板の工法といったような製造に関する知識は、本来ならば関係なく済ませたい。しかし、現実には鏡板の仕様によって、どのような工法で作ればいいのか、変ってきます。このことは、鏡板の見積りにも大きく影響します。そこで、見積りシステムでは、鏡板の形状、大きさ、板厚、材質、枚数など、営業が入力したデータをもとに、工法に関するさまざまな設定を自動的にシステムで付加したものを、実際の注文書として発行します。さらに、製造工程が組めるものについては、工場に受注書として発行します」

このように、見積りや受注のシステムだけみても、製造と販売の間での連携が必要とされる。AS/400へのリプレースは、システムごとに構成されていたデータベースをすべてAS/400(データベースはDB2)にまとめたというだけでなく、グループ全体で業務プロセスのリエンジニアリングを推進するという意味もあったのだ。

 COBOLではなくdbMAGICにした理由

システム開発の現場
システム開発の現場

 リプレース前の基幹システムは、主としてCOBOLで開発されていた。プログラムの本数にすると、数千のオーダーになる大規模なシステムであるにもかかわらず、外注による開発が中心で、担当者も一人しか携わっていなかった。

 「COBOLをベースに組まれた旧システムは、長年のメンテナンスや機能追加のため、継ぎ接ぎだらけになっていました。このため、ソースを読んでも解読するのが難しく、どういう仕組みになっているのか、理解するのが困難な状況に陥っていました。」

このような事情もあって、従来のCOBOLベースのシステムの大部分がdbMAGICで再構築された。

  「dbMAGICでの移行作業について、外注に見積りをとったところ、2億円くらいかかるといわれました。それなら、全部自分たちでやってしまおう、ということになったのです」

 現在、北海鉄工所の情報システムの担当者は6名で構成されているが、6名全員がdbMAGICをマスターしている。このメンバーで実際の移行作業を手掛けたところ、1年半くらいで完了したというから驚かされる。

  「メンバーの誰もが扱えるシステムになった意義は大きいです。また、COBOLには機種による仕様の違いがあり、操作も違っていたが、dbMAGICを導入したことで、そのような仕様や操作の違いに頭を悩ますこともなくなりました」  

 V8 on AS/400に期待

システム構成図
クリックすると拡大表示されます。
システム構成図

 北海鉄工所が導入したdbMAGICはV7であり、dbMAGICサーバーはAS/400ではなく、3台のWindows NTサーバーで稼動している。NT上のdbMAGICサーバーからAS/400上のデータベース(DB2)に対しては、ゲートウェイを介したアクセスになっている。

 これらのサーバーに対して、グループ各社のクライアントはフレームリレー網によるWAN経由でアクセスするため、ネットワークまわりの性能はかならずしもベストな状態ではないのが現状だ。

  AS/400を導入した時点では、dbMAGICがまだAS/400に対応してなかったため、このような構成になっているが、AS/400上へのdbMAGICサーバーの移行を計画中とのことだ。

 ネットワークのパフォーマンスの強化だけでなく、販売会社に対する支援機能の強化として、Webへの対応も課題であるため、V8への移行も検討されている。

 「V8に変えるときには、経営の視点からのシステム作りに力を入れようと考えています。経営のトップが、たとえば今月の売上予算がクリアされているかをチェックすることができるシステムを目指します」

Totop
企業情報 | プレスリリース | 製品情報 | サービス | 教育 | ユーザ事例 | パートナー | ユーザ登録